ニュースビール

ビールニュース 2019/08/08

ビールに関するニュースで気になったものをピックアップして不定期でお届けします。
ビール関係であればノージャンル、ライトなものからヘビーなものまで。

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「ビールの保存にご用心!ビール瓶に色がついている理由」

ウェザーニュースさんがビールの保存に関して注意喚起の記事を出しています。
ウェザーニュースさんが出しているところが何だかおもしろいですが、こういう天気に絡めたソフト的なところこそ実は真骨頂なのですよね。

夏はビールの保存にご用心! ビール瓶に色がついている理由
今年は遅くなりましたが、やっと本格的な夏がやってきました。こうなると、ゴク、ゴク、ゴクッと、飲みたくなるのが、キンキンに冷えたビールです。おいしいビールを飲むために、ぜひ気をつけてほしいことがあります。それは日光と暑さに対する対策です。

「ビールは冷暗所に保存する」が基本なのですが、皆さん「冷」は気にされていても意外と「暗」が見落とされていたりするんですよね。

化学的に言って「光」は様々な物質を変質させ得る強いエネルギーを持っていて、例えば食用油なんかは光に曝されると風味が著しく劣化します。

ビールも同様に光に曝されると風味が劣化してしまうので、ビール瓶を茶色等の濃い色にして「遮光」できるようにしています。

とは言え瓶を見れば一目瞭然、いくら色を付けてもあくまで瓶は「透明」で100%遮光しきれるわけではないため、明所に置いておくと風味は劣化してしまいますし、ましてや直射日光の当たる場所なんかに置いておくと記事にあるようにわずか1時間でも味が落ちてしまいます。

缶の場合はそこまで光を気にする必要はありませんが、高温の場所に長時間置くとやはり風味が劣化してしまうということなので、瓶にしろ缶にしろ「冷暗所」での保存で美味しくビールをいただけるようにしたいですね。

「アサヒ「スーパードライ」が王者ゆえ抱える悩み」

アサヒさんがスーパードライの再活性化に本腰、という記事。

アサヒ「スーパードライ」が王者ゆえ抱える悩み
アサヒビールが看板ブランド「アサヒ スーパードライ」の再活性化に乗り出している。以前から取り組みはしてきたが、今回の施策は少し違う。若者を意識し、「モノづくり」と「コトづくり」の両面から消費者に訴求…

長年売れ続けて屋台骨を支え続けてきた「ロングセラーブランド」ゆえの難しさ、というものがあるんでしょうね。

「長年にわたるロングセラー」ということはそれだけ愛用している世代の幅が広いということ。
記事にもあるように「ブランドは消費者とともに歳をとる」ので、発売後30年も経てば20代は50代になるわけで、その50代の長年のファンを維持しつつ新たに20代30代の若い層を取り込むのがそう簡単でないのは想像に難くありません。

加えて「若者の酒離れ」がデータからも明らかになってきている昨今、どのように若者にアプローチして需要喚起していくかはまさに「マーケティング手腕が問われている」というところでしょう。

この点で記事では成功事例としてサントリーの「ハイボール」を挙げています。
今やハイボールを置いていない店の方が珍しいぐらいに完全に一般的なものとして受け容れられていますからね、これは本当に完全な成功例でしょう。

サントリーは「マーケティングがうまい」イメージがあって、近年のプレモルの大幅な伸びもマーケティングに依るところが大きいでしょうし、清涼飲料水分野でも消費者の心を掴むのがうまいですよね。
棚を見ていてなんとなく手にとってしまうのはサントリー製品だったり。

一方でアサヒは「マーケティングあんまり」なイメージがあってですね。
なんかちょっと野暮ったい印象を受けるというか。

記事トップの棚の写真を見て、スーパードライを手に取るイメージが全く湧かないんですよね…

スーパードライのイメージ、提供している価値って、「喉越し、キレ、辛口」だと思うんですが、これが今の消費者、特に若者に響きにくいんじゃないかと。

もちろんビールには爽快感が欲しいですが、そこに加えて華やかな香りとか芳醇な風味とかが求められるようになってきていると思うんですよね。
最近のクラフトビールブームなんかを見ていても、やっぱり特徴的な香りとか風味があるものが支持されていますし、「しっかり味わえるビール」っていうのが求められていると感じます。

つまりそういう層からすればスーパードライは「あまり魅力のない、積極的には選ばないビール」なわけで。

じゃあスーパードライにも特徴的な香りや風味を!っていうとそれはやっぱり違くて、あくまでもスーパードライの提供価値は「喉越し、キレ、辛口」なのだと誇りを持ってこだわるべきだとは思います。

となれば長年勝ってきた「喉越し、キレ、辛口」という提供価値を、若者に響くようにいかに再定義するか、というところが再活性化のためのポイントのように思います。
記事にあるように「コトづくり」をうまく入れ込んで需要喚起を図っていくのでしょうが、王者が頑張れば他社も頑張って業界全体が勢いづくので、ビール業界全体としてさらにいい流れを生み出していってもらいたいですね。

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