ビールビール紹介

楽しく学んで美味しく飲む!
サントリービール武蔵野工場見学に行ってきました

将来的に商材のひとつにしたいなと思っているビール。

しかしながら、日本では個人で楽しむ範囲であっても「酒類製造免許を持たずにアルコール度数1%以上の酒類を醸造すること」は酒税法により禁止されているため、自宅で小規模で醸造して研究をすることはできません。

しかも酒類製造免許は簡単には取得できず、発泡酒で6kL以上、ビールで60kL以上の製造見込みがないと交付されません。
とても個人で楽しむ量ではありませんね(^_^;)

とは言えこれでも要件は緩和されていて、それによりいわゆる「クラフトビール」が多数生まれてブームになっており、実際に小規模での「製造販売」を見据えるとこれぐらいの量はそこまで難しくはないようで。
(というかこれぐらいの量を捌けないと事業として成り立たないのでしょうね)

ということで実際に事業にする際には頑張って免許を取得するとして、それまでどう研究していくかというと、作れないのなら消費するしかありません。

研究という名のもとに(言い訳のもとに?)ビールを飲もう!

ということですね( ̄ー ̄)b

で普通に買ってきて飲んだりお店で飲んでもいいのですが(もちろんそういうこともしますが)、折角なのでビール工場の見学に行くことにしました。

調べたところ幸いにも大手4社のビール工場は私の自宅から電車で行ける範囲にあり、どこも工場見学を実施していました。

まずは私の大好きな「プレミアムモルツ」を製造しているサントリーさんの「サントリー<天然水のビール工場>東京・武蔵野ブルワリー」で工場見学をしてきましたので、どんな様子だったかをご紹介したいと思います。

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まずはネットで予約をします。

こちらのページから「ガイドツアー」の予約を行いました。

https://webapl.suntory.co.jp/factory/musashino/?_ga=2.180582311.1213123171.1563114985-790661132.1562653415

実施日:年末年始、工場休業日をのぞく毎日
 時間:10:00~最終回15:15スタートで1日8回、1回約70分
 定員:各回40名
参加費:無料

参加費無料で試飲もできて…ということで当然人気があります。

土日などは早めに予約しないと希望の日時で予約することは難しいですし、平日であっても回によっては満席になりますのでとにかく早めに予約をしておくことをオススメします。

今回は割と直前になって思い立って2日前に予約をしたのですが、幸いにも13:00〜の回が2席だけ空いていて予約することができました。
(自分と子どもの2人で予約をしました)

府中本町駅(JR南武線)から徒歩で工場へ。

当日朝に予定していた子どもの病院が思ったより早く終わり、11:30に府中本町駅に着いたため一つ前の回(12:15〜)に変更できないか電話をしてみたところ、快く変更してもらえたのでそのまま徒歩で工場へ向かいました。

道のりはHPにある徒歩での行き方の通りですが、最初に向かう方向さえ間違えなければ後は線路沿いに真っ直ぐ行くだけなので難しくはありません。

アクセス サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野 工場見学へ行こう
サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野へのアクセス方法をご案内。ビール工場見学では、こだわりのビールが無料で試飲できます。

ちなみに分倍河原駅(京王線/JR南武線)からは無料のシャトルバスも出ています

途中貨物列車を3編成程見送り子どものテンションが上がったりしているうちに約10分で工場に到着しました。

さすがに見られることを意識した、工場でありながらオシャレな造りです。

守衛で工場見学に来た旨を伝えると、100m程真っ直ぐ行くと右手に工場見学入口があるのでそこから入ってくださいと言われるのでその通りに進みます。

そして入ったところで受付を行い、開始時間までショップを見るなりして待ちます。

ちなみに工場内は飲食物の持込禁止ですので、ここで待っている間に買ってきたものを食べたりはできません。
昼時で小腹が空いたので子どもとグミを食べていたら見事に注意されましたゴメンナサイ…

案内係に連れられ工場見学へ。

定刻になり工場見学開始です。

ビールの製造工程ひとつずつを映像や現場を見ながら説明してもらい、結構早足で約45分間の見学でした。

サントリーのビールづくりの理念を映像で

まずはサントリーのビールづくりの理念を映像で学びます。

「水と生きる」の言葉に表されている通り水を非常に大切にしており、その水を作り出す自然にも目を向けて植樹等の形で働きかけを行っていること。

自然が長い年月をかけて作り出す「天然水」にこだわり、そのこだわりの天然水が採れる全国4ヶ所でのみビールづくりを行うこと。

そのようなメッセージが込められた映像を見ると普段飲んでいるプレミアムモルツが一層プレミアムなものに感じられてくるもので。

早くも術中にハマってしまいましたね(笑

ビールの原料を体感

次にビールの原料について学びます。

「ザ・プレミアム・モルツ」は副原料を一切加えず厳選された麦芽・ホップ・天然水のみを使用しています。

ということを強く謳っているわけですが、このこだわりの原料を”体感”させてくれます。

まず水について

地表に降り注いだ雨水が幾重もの地層によって磨かれてキレイな地下水になる様子を、地層を再現した模型に汚れた水を降らせてそれがキレイな水として下から出てくる様子で示してくれました。

次に麦芽について

なんと、原料の乾燥大麦を食べさせてくれます

1人10粒ぐらいもらってポリポリ食べたのですが、意外と美味しくて、なんかビールのおつまみになりそうな感じでした。

こだわった原料でそのまま食べても美味しいぐらいのものだから食べさせてくれるのでしょうが、なかなかに面白い体験でした。
まぁでも小さい乾燥大麦を「おいしいね〜」なんて言いながら大人たちがポリポリ食べてる様子はなんだかちょっと滑稽ではありましたが(笑

最後にホップについて

こちらは食べるわけではなく、容器に入れたホップの香りを嗅がせてくれました。

確かにビールっぽい香りはしましたが、意外とそんなに強い匂いはしないな〜という感じでしたね。

要はこの原料から華やかな香りをうまく引き出す製法が優れている、ということなのでしょう。

製造工程の現場を見学

ここから各工程の現場を見ながらそれぞれの製造工程について学んでいきます。

仕込み

5つほどあるタンクそれぞれの役割を映像で見せてもらった後、実際に間近でタンクを見させてもらえます。

基本的には麦汁を煮出す工程ですので釜はかなり加熱されており、その放射熱で部屋全体がムッとする暑さで麦汁のニオイも充満しておりました。

また釜のひとつはルックガラスから内部を覗くことができ、グツグツと麦汁が煮出されている様子を見ることができました。
(ただしその内部のみ写真撮影はNGとのこと)

プレミアムモルツのこだわりの製法として「アロマリッチホッピング製法」というのがあり、2種類のアロマホップを煮沸開始直後と煮沸終了直前に分けて投入することで華やかな香りと良質な苦味を実現しているそうです。

この製法がプレミアムモルツの素晴らしい香りを支えているのですね。

発酵

麦汁に酵母を加えて低温で発酵させる工程です。

酵母の働きで麦汁中の糖がアルコールと炭酸ガスに変換されます。

このタンク内で約1週間ほどかけて発酵させ、麦汁はアルコール度数約5%の「若ビール」になるとのこと。

貯酒

発酵が終わった「若ビール」を低音で熟成させる工程です。

かつて使用されていたタンクの中を通ってビール気分を体験させてくれるという粋な演出を経て次の工程へ。

ろ過

熟成を終えたビールからオリや酵母を取り除く工程です。

実際のろ過器を内部構造も含めて見せてもらえました。

前職の製造現場と同じようなもの使ってるな〜という玄人目線で楽しませてもらいました(笑

パッケージング

徹底的な衛生管理の下に缶や瓶、樽などの容器に充填する工程です。

容器内部に炭酸ガスを吹き込んでから直ぐにビールを充填することで容器内部の残存酸素を徹底的に低減させた状態とし、これにより新鮮な状態でプレミアムモルツをお届けすることができるとのこと。

今回は残念ながらラインが動いていなかったのですが、こちらも前職とほぼ同じ仕組みのラインですので個人的には別にいいかという感じでした。

まぁでも見たことがない方にとっては恐ろしい本数のビールが恐ろしいスピードで充填されて流れていく様子は圧巻だと思いますので、他の方は少し残念そうではありましたね。

「神泡」体験

「神泡」とは『「ザ・プレミアム・モルツ」だから実現できた、きめ細かくクリーミーな理想の泡』のことで、サントリーさんが推している言葉です。

曰く「泡はビールの履歴書」とのこと。
泡を見ればどうやってビールが作られたかがわかるそうです。

で、この「神泡」を存分に感じるべく、早いもの勝ちの挙手制で3人だけが「泡のみを飲む」という体験ができるコーナーが見学途中で催されました。

飲む泡は特別なものではなくプレミアムモルツの缶に「神泡サーバー」を取り付け泡のみをコップに出してそれを飲む、というものでしたが、とは言え普段なかなかやることではありませんので体験されたい方は迷わず勢いよく挙手しましょう。

もちろん感想は求められますので、その心づもりもお忘れなく^^

お楽しみの試飲ターーイム!

約45分の工場見学を終えると、お楽しみの試飲タイムです。

最初に「ザ・プレミアム・モルツ」をサーバーから注いでもらっておつまみをもらい好きな席に着きます。
(飲めない方にはオールフリーやソフトドリンクも用意されています)

こだわりの製造方法を学んでからだとなお美味そうに見えますね…!

適正飲酒の観点からこのプレミアムモルツを含めて一人3杯までという説明を受け、約20分の試飲タイムのスタートです。

おかわりの時は上のカウンターで注いでもらえますが、飲める種類は

「ザ・プレミアム・モルツ」
「ザ・プレミアム・モルツ<香る>エール」
「〜ザ・プレミアム・モルツ〜 マスターズドリーム」

の3種類で、飲み終えてからでなくても注いでもらえるので3種類を並べて飲み比べてみることも可能です。

時間が20分と短いこともあるので、とりあえず3種類全部をもらって飲み比べることにしました。

プレミアムモルツの飲み比べなんてなかなかやらないので風味の違いを楽しみながら贅沢さを存分に感じさせてもらいましたよ〜。

香るエールは文字通り「香る」香りが特徴で、飲み比べると無印よりさらに華やかな香りを感じることができます。

ちなみにこの香るエール、なんと泡に文字を印刷してくれます。

机に持ってくるまでに揺らいでちょっとボヤケてしまいましたが…これはプレミアムモルツならではの滑らかな「神泡」だからこそ可能な演出とのこと。

右側の機械がプリンタで、セットすると麦汁で文字を印刷してくれます。
なかなか面白いものを作りましたね〜とスタッフさんと談笑^^

そしてマスターズドリーム。

こちらは製造効率だ製造コストだは二の次で、とにかく醸造家が作りたいビールをこだわり抜いて作った一品とのこと。

深いコクとしっかりした苦味、華やかな香りが特徴です。

 

まぁしかしとにもかくにも、3杯ともうまいのなんの。

当然どこよりも最高のコンディションで提供してくれていますから、もうとにかく抜群にうまいのです。

ゴクゴクと飲んで、あっという間に3杯20分間は終了となりました、

ちなみに試飲会場はこんな感じの雰囲気のある造りになっています。

今回は参加者が十数人と少なかったのですが、40名満席だといい感じに盛り上がった雰囲気になりそうでした。

◇◇◇

ということで工場見学自体も色々なことが学べて有意義でしたし、何より試飲が抜群においしいのでね、ビール好きな方には全力でオススメしたいと思います。

将来的にビールを商材として扱うとしても製造規模は全く違うものにはなりますが、こだわりや理念は参考になりますし、単純に学びを増やしていった方がビールを飲む時の感じ方にも幅を出せると思うので、そういう意味でも非常に勉強になったなと思います。

ということで時間を作って他の大手ビールメーカーの工場見学にも参加して、色々な違いを学んでいきたいなと思います(^^)

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